コーヒーを抽出するときに使う布のことです。
Flannel(フランネル)のネルの部分の音だけが残った言い方です。
フランネルとは、平織りまたは綾織の毛繊維で縮絨、起毛した柔らかい布という意味で、日本では起毛した綿を指します。
今はペーパーフィルターを使う方が多く(当店でもネルは使いません)あまり見かけなくなりましたが、まだまだ愛好者がおられるみたいです。
新しいネルを使用するときは水洗いやら煮沸などの手間がかかるし、保存の仕方も結構面倒ですので、そこが家庭で使う人があまり多くない理由かも知れません。
個人的な感想としては、ネルにコーヒーの成分が多く付着してしまい、柔らかい味、と言うか、あっさりとした味になるような気がします。
簡単に言うと、良いコーヒーも悪いコーヒーもそれなりの味になると言う事でしょうか。
・使用上の注意
新しいネルを使用する際は、糊分が付着していることが多いので、熱湯で10分ぐらい煮沸、または抽出したコーヒーや、コーヒー豆と一緒に煮沸し、糊分を取り除くきます。
・抽出方法
基本的にはペーパードリップと一緒です。
ゆっくり丁寧に抽出し、最後まで液を抽出しないように途中で外してください。
起毛側は外側にした方がより柔らかい味になるし、抽出後も洗いやすいです。
・保存方法
ネルの保存にはは細心の注意が必要です。
使用後はコーヒー粉を捨てて、コーヒーの脂分の付着及び酸化を防ぐ為にすぐにお湯で洗い、その後、布が乾かないように水に浸し保存します。
その際は、他のものの臭いが着かないように蓋の付いた容器を使用するのが好ましいです。
また、保存に使ってる水はこまめに交換しないとカビたり、臭いの原因になることがありますので注意して下さい。