◎ウォータードリップを淹れてみよう。
通常私達はお湯を使ってコーヒーを淹れますが、この「ウォーター・ドリップ」は、冷たい水をそのまま使い長時間(4~8時間)かけてゆっくりと抽出します。
「ウォーター・ドリップ」は「ダッチコーヒー」とも呼ばれます。
旧オランダ領近辺でこのような器具が作られて使われていた為この名前が付いたようです。
写真のような専用の器具を使います。
色々なメーカーで販売していますが、1万円位から10数万円位までと少し値が張ります。
ウォータードリップの味とコクは粉の量や抽出時間などにより変わります。(ここはお湯を使っての抽出も同じです)
但し、お湯のように沸騰させて使うのではない為水そのものの味がダイレクトに出ます。
水はカルキ臭等のない軟水を使いましょう。
- 水出し専用セラミックフィルターをロトにセットします。(ロトもフィルターも破損しやすいので、細心の注意を)
- 人数分の粉を用意します。(深煎り・細挽き)(一人前10~12g)
- ロトに粉を入れ、水を少量注ぎ、スプーンなどで強く押し固めます。(表面は平らに)
- 水滴が一箇所に落ち、その部分だけが凹んだりしないように粉の上に丸濾紙をセットします。
- 水タンクに水漏れがないことを確認します。(特にコックの部分)
- 水タンクに人数分の水を入れます。(一人分約150cc)
- 水タンクのコックを開き水滴の落下間隔を調整します。(水タンクの水量が減ると落下時間が遅くなります)
- 水タンクが空になったら終了です。(コーヒー液が落下していてもそこで止めます)
※コーヒー粉はパウダー状だと、水の浸透が遅くなり、粗すぎると早すぎてしまいます。
抽出時間があまりにも長すぎるとエグ味・雑味が出てしまいます。
抽出したコーヒーはホットで飲むなら人数分を温めて、アイスなら冷やして飲みます。
抽出器具は丁寧に水洗いします。(ガラス製なので割らないように)
メーカーの基本データ(15人用の場合)
粉 | 水 | 水滴落下速度 | 水滴落下終了 | 出来上がり量 |
フレンチロースト | 1700cc | 1分間に35~40滴 | 約8時間 | 1500cc |
細挽き150g | 2時間毎に調整 |
※気温20℃/ 水温15℃/湿度60%
『水出しコーヒー』
名前の通り、水で出すコーヒーです。
お湯がなくても、ウォータードリップの器具がなくても容器と水とコーヒー粉とフィルターがあれば大丈夫。
誰でも簡単に作れます。
- 容器にコーヒーの粉を入れます。(粉は800CCに対し70g位)(ガラス容器がなければ手鍋でも麦茶を入れておくようなポットでもOK)
- 水を注ぎます。(ウォータードリップと同じく水の味がダイレクトに出ますので、カルキ臭のない軟水を使用します)
- 軽く攪拌します。
- コーヒーを寝かせます。(口に蓋をして8~12時間程冷蔵庫に入れておきます)
- 粉を濾します。(ペーパーフィルターで粉を濾したら出来上がり)
- 抽出したコーヒーはホットで飲むなら人数分を温めて、アイスなら冷やして飲みます。
※コーヒー粉を最初から麦茶などを入れるフィルターパックに入れて水につけておくとフィルターで濾す作業がなく楽です。
冷蔵庫の中で保存してあるので、冷たいアイスコーヒーとしてすぐにお飲みになれます。
夏場なら、水出しコーヒーを凍らせてコーヒーキュービックとしてアイスコーヒーに浮かべるのも綺麗ですね。