◎サイフォンで淹れてみよう。
サイフォンとは、蒸気圧(空気圧)を利用してコーヒーを抽出する方法です。
丸いガラス(フラスコ)と細い管のあるガラス(ロト)をくみ合わせ、アルコー ルランプで熱して作られる演出としても、インテリアとしても魅力ある器具です。
以前ある喫茶店では、サイフォンを5台くらいカウンターに並べ、抜群の演出を していました。
綺麗に輝くガラスとアルコールランプの炎はムードいっぱいなものでした。
こちらもドリップに比べれば味に個人差が出にくい器具です。
- フラスコに水を人数分より少し多めに入れる。
- フラスコの外側に着いた水滴をふき取る。
- 架台にフラスコをセットする。
- アルコールランプで水を加熱する。
- ロトにネルフィルターをセットする。
- 若干細かめに挽いた人数分の粉をセットします。
- 十分お湯が沸騰したらフラスコにロトの管を差し込みます。
- しばらくすると徐々にお湯が上に上って行きます。
- 粉がお湯に押し上げられたようになったら竹べらでお湯と馴染ませます。
- 馴染んだ所でアルコールランプをはずします。
- フラスコの温度が下がり、コーヒー液が下に落ちてきます。
- 落ちきったら抽出完了です。
インテリアとしても十分耐えうるこの器具は、ガラスの透明感が失われると逆に不潔さを強調してしまいますので、清潔を保つと言うことが重要です。
また、ネル(布フィルター)の保管がとても重要です。
使用後はお湯で丁寧に洗い、コーヒーの残り粉などで酸化が進まないようにし、乾かないように水を張った容器に入れて保存します。
再度使用する時は硬く絞り、水分を良く切ります。
何回も使って行くと毛羽だって来ますので、早めに交換しなければなりません。
今は、ペーパーフィルター使用の器具もあるみたいです。