コーヒーはエチオピアで発見されて以来、食用・薬用・酒用・嗜好飲料と役割を変えながら発展してきました。
初めの頃は、イスラム教寺院で門外不出の秘薬として使われ、一般の人々にはほとんど知られていませんでした。
苦行を乗り切るための霊薬として用いられていたのです。
コーヒーが一般の人々に広まり始めたのは15世紀のことです。
コーヒーが持つ神秘的な香りは瞬く間にアラビア半島に広がりました。
16世紀には現在のイスタンブールに「カフェ・カーネス」という後世に知られているものの中では最古の喫茶店も出現しました。
「カフェ・カーネス」とは、『コーヒーの家』という意味です。
ヨーロッパのコーヒーハウスの原型はトルコで生まれたのです。