一杯のコーヒーはどうやって出来るのか?
1:種 | 土に苗床を作り、種子を蒔きます。 |
2:苗木 | 発芽後数ヶ月後に本葉が出ます。 |
3:移植 | 農園の畑に移します。 |
4:栽培 | 移植後2~3年で白い花が咲きます。 |
5:結実 | 受粉・結実後、真っ赤に熟した実になります。 |
6:収穫 | 機械や人の手で摘み取ります。 |
7:精製 | 水洗式や非水洗式で果肉を取り除きます。 |
8:選別 | 生豆を大きさなどで等級分けします。 |
9:輸送 | 船便で日本に出荷します。 |
10:入港 | 各産地から日本の港に入ります。 |
11:入荷 | 輸入代理店から工場に入荷します。 |
12:試験 | 異臭等が無いか、サンプルと同じ味かテストします。 |
13:選別 | 異物混入がないかチェックします。 |
14:混合 | それぞれの特徴を活かすように配合します。 |
15:焙煎 | コーヒーの種類に合った焙煎度合いで焼き上げます。 |
16:粉砕 | 使用する抽出器具に合わせて細かさを調整します。 |
17:抽出 | 愛情を込めてドリップします。 |
精製方法
1、非水洗式(アンウォッシュド・乾燥式)
主にブラジルやエチオピア等で採用されている精製方法で、コーヒーチェリーを天日で乾燥させ、乾いた果肉を取り除きます。
2、水洗式(ウォッシュド)
コロンビアやケニア等で採用されている精製方法で、チェリーを水洗いし、発酵漕に入れ、果肉を取り省きます。
3、パルプトナチュラル
近年ブラジルなどで増えてきている処理方法です。
パルパーから出てきた粘液質の付着したままのパーチメントをそのまま乾燥させる方式です。
選別方法
産地での格付け、等級分けには、混入物の数や種類、大きさや形、標高による 分類があります。
試験方法
カップテストという。工場に入荷したコーヒーの生豆の中からサンプルを抜き出し、 テストロースターで少量焙煎し、実際に飲んでみてこちらが発注したものかどうか を確かめる作業。
選別作業
ハンドピックという。焙煎の前後に石や木、虫食い豆などを手作業で取り除きます。この作業を怠ると焙煎機を傷めたり雑味の原因となったりします。
混合作業
ブレンドともいう。産地によって香りや味が違うストレートコーヒーを、配合により、 単品ではでない独特の風味や重厚感を持たせます。
1、ベースになる豆を決め、それに他の豆を加えてバランスを整える。
2、産地が違ったり、性質が違う豆を配合し味に深みをつける。
3、性質の似通った豆を配合し、個性的な味の豆を加えアクセントをつける。
焙煎の度合いによっても味は変化します。上の基本にプラスしてさまざまな味を作ります。
焙煎作業
ローストという。各生産地から入庫したコーヒー豆(生豆)は白っぽい緑色をしています。 コーヒーの味や香りはしません。農作物の匂いだけです。それを焙煎(加熱)することで、あの独特な香味溢れるコーヒーが出来あがります。深く煎れば色の濃い苦味の強いコーヒーになり、浅く煎れば色の薄い酸味の強いコーヒーになります。通常8段階の度合いがあります。
粉砕作業
2、細挽>>水でゆっくり抽出するウォータードリップにむいています。
3、中細挽>>メリタ式ドリップにむいています。>>カリタ式・その他一般に多く使用されている器具にむいています。
4、中挽
5、粗挽>>お湯の通過時間が早く成分の抽出もしづらいので、パーコレーターなどにむいています。
抽出作業
コーヒー豆の種類・ローストの度合い・粉の細かさ・お湯の温度・抽出スピードによって味は変化します。 使用器具に応じたコーヒーを準備し、新鮮な沸かしたてのお湯を使って美味しく仕上げます。