基本構想

日本スペシャルティコーヒー協会は、「スペシャルティコーヒー」に対する日本の消費者および世界のコーヒー生産者の、認識を高め理解を深めます。その栽培からカップのコーヒーに至るまでの体系的知識や技術の普及、啓蒙を図り、消費増大を目指します。また、これにより日本の「コーヒー文化」のさらなる醸成、世界のスペシャルティコーヒー運動への貢献、およびコーヒー生産国の自然環境や生活レベルの向上を図っていくことを、活動の基本構想とします。

◎スペシャルティコーヒーの定義

消費者(コーヒーを飲む人)の手に持つカップの中のコーヒーの液体の風味が素晴らしい美味しさであり、消費者が美味しいと評価して満足するコーヒーであること。風味の素晴らしいコーヒーの美味しさとは:際立つ印象的な風味特性があり、爽やかな明るい酸味特性があり、持続するコーヒー感が甘さの感覚で消えて行く事。カップの中のコーヒーが素晴らしい美味しさである為には、コーヒーの種子からカップに至るまでの総ての段階に於いて、一貫した体制・工程で品質向上、品質管理が徹底している事が必須である。

スペシャルティコーヒーのコンセプト

『From seed to Cup』 (農園から1杯のコーヒーまで)
◎Cup Quality (カップクオリティー) 特別な地理的・気象的・栽培技術による農園独特の優れたカップクオリティーを有していること。
◎Sustainability (サスティナビリティー) コーヒー生産に従事している人々のケアや、周辺の自然環境に配慮していること。
◎Traceability(トレーサビリティー) 生産~収穫~精製の手順が明確にフォローできること。 上の条件を満たした生豆を、丁寧に大切に焙煎しています。 そして、各国で行われるコンペティションで下のような検査項目で高得点を得たコーヒー豆が「C・O・E」 としてオークションで落札されていきます。

1.Clean Cap(クリーンカップ) ・・・ 欠点や雑味のない透明な味
2.Sweetness(スウィートネス) ・・・ 熟度の高いチェリーだけが持つ充分な甘み
3.Acidity(アシデティー) ・・・ 明るい爽やかな酸味
4.Mouth Feel(マウスフィール) ・・・ 口の中に感じる液体の力強さや豊かさ
5.Flavor(フレーバー) ・・・ 味覚と香りのコンビネーション
6.After Taste(アフターテースト) ・・・ 飲んだ後のキレと印象度
7.Balance(バランス) ・・・ 全ての要素のハーモニー

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